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ピンサロかキャバクラか(その1)

「ダービーまでは持つが、しかし」と踏んでいたわしの財布。
予想はぴったり的中して、ダービーの翌日の夕方(つまり今日)には、残高が5千円になっていた。
このままでは、ここで旅が終わってしまう。というか、関西へ帰る旅費もない。
5千円から食費と寝床代を引くと、雀の涙ほどの軍資金しか残らないが、明日の船橋競馬でなんとか増やすしかない。と考えたわしは、千葉県の津田沼(船橋市の隣町)に移動した。
で、より安く宿にできるネットカフェを物色しつつ、大荷物を引きずりながら繁華街をウロついていると、ポン引きに声をかけられた。
「なにか探してるの?」
「はあ。インターネットカフェを探してます」
「旅行中?」
「そうです」
「ウチの店で働かない? ウチなら寮もあるよ」
といってポン引きが指差した店の看板を見ると、どうやら風俗店のようだ。
「風俗ですか?」
「そう。ピンサロ」
「風俗はできません」
「それなら、キャバクラもあるから大丈夫。まあとりあえず面接してってよ」
というわけで、面接を受けることにした。

ピンサロ、ヘルス、性感マッサージ、ランパブなどの違いがイマイチわからない。風俗の最高峰はソープランドだろうか。いやホテトルか? デリヘルはどこまで許されるんだろうか。
「具体的に、なにをするんですか?」
「ウチはピンサロだから、舐めるだけですよ」
風俗業界に対する興味は尽きない。女性向けの風俗店があれば行ってみたいとさえ思う。が、自分が働くとなったら話は別である。
「無理です」
「働く前は〝私には無理〟っていってたコでも、今は楽しく働いてますよ。とりあえず体験入店してってくださいよ」
店長らしき店員が熱弁を振るうので、考えてはみた。
(客は選べないんだよな。仮に、この店員が客だと仮定すると)
やっぱり無理である。自分でいうのもおかしいが、わしは貧乏に対しては強くできていると思う。が、そっち方面の心は頑丈ではない。動じないでいられる自信や度胸がない。貞操観念の問題じゃなくて、強さの問題だと思う。上手くいえないけど。
「でも、アナタを連れてきてくれた人も、なんとかアナタに働いてもらいたいと思って、頑張ってくれたと思うんですよね。今日だけでも働いてくれないと、あの人のメンツもあるからなあ」
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井上オークス

  • Author:井上オークス
  • 旅打ち競馬ライター。
    佐賀生まれ、愛媛育ち、京都在住。

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