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キャバクラトークマニュアル(自分用・その2)

「仕事話」は、本当に話題に困ったとき以外は使わない。「ピチピチギャルと飲んで騒いで、日頃の憂さを晴らしたい」と、大半の客は思っている(と思う)。祇園の店(ラウンジ)の客の年齢層は5~60代と高く、25歳のわしでも「ピチピチ」であり得たが、このキャバクラの客はほとんど2~30代であり、わしより年下の客も多いので、「若くなくてごめん」という引け目を感じながら働いている。そんな状況で「残業が大変でさあ」「お疲れさまです」なんて話をしていると、会話が固くなり、客の顔もこわばっていく。パーッとしたくて来た客を現実モードに戻してしまうと、本当に申しわけなく思う。

しかし、客が競馬好きだということがわかると、にわかに調子づく。
「俺も競馬好きなんだよ! 安田記念獲った?」
「アグネスデジタルは買ってたけど、アドマイヤマックスは迷わず切ってました」
「普通買えないよね~」

「船橋はやっぱ石崎だよ」
「地方競馬はやっぱ騎手なんでしょうか」
「そりゃそうよ。上手い騎手にいい馬が集まるからね」

「宝塚はなに買わはるんですか?」
「ふっ。その前に帝王賞があるじゃん」
「お客さんいけるクチですね」

キャバクラで競馬の話をするのもどうかと思うが、けっこう盛り上がる。わしも楽しいし、客の目が輝いているのを見るのは嬉しいものだ。「芸は身を助ける」とはこのことか。

とまあ、自給1000円足らずの薄給キャバ嬢として、店の定休日である日曜以外、ほとんど毎日出勤して京都弁を喋りまくっているうちに、京都にいるときよりも京都なまりが強くなり、テンポまで舞妓さん的スローになっていることが、ふとした時に強烈に恥ずかしくなる。関西の友人がわしの今の喋り方を聞いたらサブイボを立てるかもしれない。帰るまでに直しておかねば。
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プロフィール

井上オークス

  • Author:井上オークス
  • 旅打ち競馬ライター。
    佐賀生まれ、愛媛育ち、京都在住。

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