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上山競馬

上山競馬場に行ってきた。
場内はたくさんの観客と報道陣であふれていた。
普段からこれくらい賑わえば、廃止の方向で協議がなされているときにもっと報道されていれば・……と思う。
しかし、そういうものなのだろう。
中津競馬が廃止されたとき、処分される馬の写真が写真週刊誌に掲載された。
そのときは、なんでこんなにむごい写真を扱うんだろうと、本文を読まずに雑誌を閉じた。
が、最近になって、読み手に残酷で衝撃的な写真を提示することによって、「競馬場がなくなるということ」に対して関心を集める意図があったのかも、と思うようになり、上山の廃止が決定的になったときに、最終日前後の上山を取材しに行こうと思った。
しかし、結局踏ん切りがつかなかった。
体当たりで踏み込むべきだったという気もするし、自分の力を考えると、やめておいてよかったという気もする。

上山競馬は、赤字経営が続いていた。が、バブルの頃は儲かっていて、市の財政を潤していたという。賞金額も右肩上がりだったらしい。
「なんでそのときにプールしておかなかったのだ」といっても、好景気で大幅プラス計上のときに「やがて来る不況時の赤字に備える」といった発想をするのは難しいだろう。5レース連続で馬券を当てているときに「やがて負けるときのために設けたお金を大事にとっておこう」なんて考えは1ミリも浮かんでこず、パーっと使ってしまうであろう自分に置き換えるとわかる気がする。
……行政と自分を同列にするとは。ぐたぐたや。

上山競馬に関係していた人たち、所属馬たちに少しでも明るい道が開けることを祈る。
上山の人たちは、泣き笑いの表情で最後まで明るく接してくれた。
レース後、寒風のなか勝負服1枚の姿で門の前に整列し、ニコニコと笑いながら観客1人1人としっかり握手を交わしてくれた上山競馬のジョッキー。右手に、冷たい手のひらの感触がずっと残っている。
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プロフィール

井上オークス

  • Author:井上オークス
  • 旅打ち競馬ライター。
    佐賀生まれ、愛媛育ち、京都在住。

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