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作家の塩辛

夕方、中島らもライブを観るために堀川丸太町のライブハウスへ。
遅刻しそうになったので、阪急大宮駅からタクシーに乗った。身分不相応の贅沢である。
「『拾得』っていうライブハウスまでお願いします」
「えっ。今日はえらい年配の人が出はるみたいやね」
初老の運転手さんが、驚いた様子で言う。
中島らもは50歳を過ぎたくらいで、年配というにはまだ早いし、運転手さんはライブに縁のなさそうな人だし、おかしいな、と思っていると、
「1時間くらい前に『拾得』まで乗せたんですよ。今日出るってゆうてはったわ」
なんて言うので、思わず身を乗り出してしまった。
「ひょっとして、ホームレスみたいな感じの人ですか?」
「そうそう。髪が長くてね」
運転手さんは嬉しそうに答えた。
わしはにわかに興奮して、「作家の人なんすよ」とアピールしたが、それはあまりピンとこないようで反応が薄く、微妙にもどかしかった。老けて見えるだけで、年配でもないんですが。
ライブハウスの前で、友人2人と合流。さっそく、
「中島らもを乗せたタクシーに乗ってきたんよ」
と自慢すると、2人ともびっくりしていた。
ちなみに、しばらくしてから、そのうち1人が「中島らもと私がタクシーに相乗りしてきた」と思っていたことが判明し、大笑いになった。言い方が悪かった。わしはこの手の「言葉足らず」で誤解を招くことがしばしばある。
ライブ会場は満員で、遅く入ったこともあって、席に座ることはできなかった。そのかわり、舞台にかぶりつきの位置。
中島らもの塩辛声の弾き語りは素敵だった(というか、たたずまい自体が味わい深かった)し、「騒音寺」など他のバンドも刺激的だった。4時間近く立ちっぱなしで、最後はふらふらになったが、とても楽しかった。
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井上オークス

  • Author:井上オークス
  • 旅打ち競馬ライター。
    佐賀生まれ、愛媛育ち、京都在住。

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