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この仕事の醍醐味

携帯サイト「競馬総合チャンネル」の地方競馬コースで、「地方見聞録」というコーナーを担当している。
先日、そのコーナーで、浦和競馬所属の繁田健一騎手を取材した。

<IMG src="http://www.geocities.jp/gamble_oaks/makino_open01.jpg">

昨年11月、繁田騎手はマキノチーフという牝馬に騎乗してロジータ記念を制した。私はちょうど川崎競馬場で観戦していて、「久々の重賞勝ちかな? よかったなあ」なんてことを思った。ところが後日、繁田騎手のみならず、浦和所属馬にとって4年半ぶりの重賞制覇だと知って驚いた。

「浦和の馬って、なかなか勝てないんでねえ…。でもやっぱり、浦和の人間としては、浦和の馬で勝ちたいじゃないですか。僕たちも諦めてちゃダメだと思うんですよ。『浦和の馬だから』『調教コースが狭いから強い馬ができない』なんていって諦めていたらいけない。素質のある馬を力の出せる状態にしてやれば、浦和の馬もちゃんと走れるんだってことを、証明したいんです!」

繁田騎手は熱い男だった。
南関東競馬は地方競馬のなかでは賞金も高いし、当面は廃止の心配もなさそうだし、なんだか眩しく見えることもある。しかし、南関東には南関東の、浦和には浦和の苦しみがあって、わずかなチャンスを生かそうと努力する繁田騎手のような存在があるのだ。

「自分で大事に調教をつけて、厩務員さんも一生懸命やってくれて、レースも思い描いた通りに乗ることができて、それで結果が出ると一番嬉しいんですよね。それがこの仕事の醍醐味だと思うんです」

さて。本日の浦和メイン・睦月特別を、マキノチーフ&繁田騎手が制した。向こう正面に入った途端、後方からすごい勢いで捲くっていったので、そんなに惜しみなく脚を使っていいの? と思ったが、ぜんぜん大丈夫だった。直線に入ってキョウエイアオバと併せる形になるとさらに伸びた。マキノチーフは切れるタイプではなくジリジリ伸びるタイプだそうで、馬の個性を生かす騎乗だったと思う。

繁田騎手は、「楽勝だった! やっぱりこの馬、強いんだなあ!!」と叫びながら引き上げてきた。手塩にかけて育ててきた愛馬の強さを再確認して、驚きと嬉しさの入り混じった笑顔を浮かべていた。

<IMG src="http://www.geocities.jp/gamble_oaks/makino_open02.jpg">

繁田騎手を取材させてもらってよかった。今日、競馬場に来てよかった。私もこの仕事の醍醐味を噛み締めた。
当たり馬券を換金しながら。
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井上オークス

  • Author:井上オークス
  • 旅打ち競馬ライター。
    佐賀生まれ、愛媛育ち、京都在住。

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