Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

悪夢の理由

このところ毎晩悪夢をみている。厳密にいうと、夢なのか現実なのかわからないのだが。

夜中、煎餅布団に横たわってまどろんでいると、ふいに廊下から足音が聴こえる。私は頭から毛布をかぶって息をひそめる。長く留守にしている住人がふらりと帰ってきたのかもしれないと思う。しかしいつまで経っても足音はやまず、遠ざかることもない。やがて何か重いものを引きずるような音がしはじめる。ずるずる、ずるずる……。

ここまでくると既に錯乱状態なのだが、体はがちがちに硬直してピクリとも動かすことができない。せめて叫びたいと思っても、呼吸さえやっと、という有り様だ。

そして廊下側の窓ガラスが割られ……というところでその悪夢は終わる。玄関から黒い塊が入ってきて、(しまった、鍵をかけわすれた!)と絶望するところで終わることもある。

しかし、朝の気配を感じて恐る恐る毛布から顔を出すと、窓ガラスはちゃんと枠に収まっているし、廊下に出ると、なにか異変が起きた形跡もない。

どうしても単なる夢として片付けられないのは、やけにリアルだし、数日前、必死に体を動かして携帯電話を手に取り110番を押した、その形跡が発信履歴に残っていたからだ。

現実との境が曖昧な夢をみてうなされることはこれまでもたまにあったが、一週間以上、似たような夢をみて、しかも金縛り状態になるのは初めてだ。そんなこんなで滅入っている。

悪夢の原因は、おそらく住居、言い換えると私のなかにある。去年の秋、このアパートで不審人物に遭遇したことは、私になんらかの影響を及ぼしているらしい。腹立たしいことに。

そう、あたしって、繊細で傷つきやすい女の子なんです。キャ! としがみつく腕のアテもないので、自分の弱さに腹が立つばかりだ。意外と親切な大家がアパートのセキュリティを強化してくれたのだから、部屋にいるときは安眠してもよいのである。それに、図太いのが唯一の取り柄ではないか。

憂鬱の原因は他にもいくつかあるので、それらが束になり、あの悪夢に変換されているのかもしれない。原因をひとつひとつやっつけていけば、快眠が訪れるのかもしれない。まずは最大の原因である、明日締め切りの原稿を片付ければ……そういえば、今夜は眠れないな。イコール悪夢をみないってことか。よかったあ~。

てなわけで、徹夜仕事に備えて夕寝をする。この怠惰な性格と生活が眠りを浅くし、悪夢をみさせていることには目を背けて。
スポンサーサイト
  • @

Appendix

井上オークスの著書

プロフィール

井上オークス

  • Author:井上オークス
  • 旅打ち競馬ライター。
    佐賀生まれ、愛媛育ち、京都在住。

月別アーカイブ

検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。