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メイセイオペラに感謝を込めて。

一昨年の春、菅原勲調教師と、韓国・済州島のプルン牧場で種牡馬生活を送るメイセイオペラに会いに行った。
赤見千尋さんの、「勲さん、メイセイオペラに会いに行かないかな?」という提案が、菅原調教師の心を動かしたのだった。
1999年のフェブラリーステークスで地方馬初の中央GI制覇をやってのけた岩手の雄と、鞍上を務めた名手。8年ぶりの再会である。

01メイセイオペラと菅原勲

栗毛の大流星が、馬房からひょこっと顔を出した。ああ、メイセイオペラだ……。
8年の月日を超えてじゃれあい、心を通わせるふたり。なんともしあわせな光景だった。
牧場主のキムさんが、「はるばる会いに来てくれたから」と、メイセイオペラを馬房から出してくれた。
オペラはそこらじゅうを、元気一杯に飛び跳ねた。
たくましく張りのある馬体は若々しくて、とても御年20歳とは思えなかった。
「優しい人に囲まれて、元気に過ごしているオペラに会えて、本当に嬉しく思います。自分も元気をもらいました」
菅原調教師はそう言って、にこにこ笑った。

02追悼メイセイオペラ

7月1日、メイセイオペラが天に召された。享年22歳。
昨年からソウル近郊のソンス牧場に移り、種牡馬を続けていた。今年も3頭に種付けを行ったという。
菅原調教師は「2年前のオペラは、びっくりするほど元気だったね」と言って、寂しそうにほほ笑む。
「自分はトウケイニセイに育てられました。そして騎手として完成に近づいたときに、メイセイオペラが全国に出してくれました」

03じゃれあうふたり

メイセイオペラが初めてグレードレースを制したのは、1998年の「第2回マーキュリーカップ」だった。
レース映像を見てみると――。

1998年、第2回マーキュリーカップ(水沢競馬場)

め、めちゃくちゃ強い……!

7月18日(月)の盛岡9Rは、マーキュリーカップ(ダート2000m)。
夏の岩手の名物重賞は、今年で20回目を迎える。
メイセイオペラが勝ったマーキュリーカップから18年。その間、岩手競馬は何度もピンチにみまわれてきた。
それでもなんとか乗り越えて生き延びることができた理由は、メイセイオペラのおかげだ。大げさでもなんでもなく、私はそう思う。
岩手競馬は、歴史的名馬をはぐくんだ特別な存在であり。
メイセイオペラはたくさんの人々に、夢や希望を与えた馬。
だからこそ岩手競馬がピンチの度に、あちこちから救いの手が差し伸べられたのだ。そんな気がしてならない。

今年のマーキュリーカップは、ケイアイレオーネの単勝を握りしめて観戦しよう。
今年もマーキュリーカップを楽しめる喜びを噛みしめながら。
岩手の雄に感謝を込めて。

◆マーキュリーカップの馬柱は、こちら
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※このコラムは新・股旅ギャンブラー(岩手競馬の重賞予想ブログ)にアップする予定だったコラムです。今回はログイントラブルにより、酒と馬の日々(井上オークスの個人ブログ)に掲載しました。
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井上オークス

  • Author:井上オークス
  • 旅打ち競馬ライター。
    佐賀生まれ、愛媛育ち、京都在住。

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